アイランドシティ防災セミナー1:防災講座『災害とまちの防災力』実施しました!

こんにちは:)

ブログニュース第一弾は、アイランドシティまちづくり支援室[通称:IC+(アイ・シー・プラス)]主催による防災セミナーです。
第一回防災セミナーは九州大学の教授をお招きして、9月10日(土)に防災講座を実施しました!

東日本大震災以降、毎日テレビや新聞、ラジオもtwitterでも、「災害」「防災」に関する様々な情報は発信されていて、全国的に防災意識が高まっています。
そこで、今回は『災害とまちの防災力』というテーマで、主に住民の方々、そしてアイランドシティに勤務している方々に対する講座を実施することにしました。


アイランドシティ中央公園内にある体験学習施設「ぐりんぐりん」のワークショップルームで実施した講座でしたが、周りを緑に囲まれていて、大きな窓の外には緑がたくさん見えるので、なんとなく緊張がほぐれる感じがしました:)

今回の講座には九州大学の人間環境学研究院都市・建築学部門の河野昭彦教授と前田潤滋教授にお越し頂きました。


河野先生からは主に東北地方太平洋沖地震にみる建物被害と耐震設計の状況などをお話頂きました。
前田先生は、九州での風災害(竜巻や台風など強風災害)について、先日の南区の竜巻事例なども交えていただきながら建物と風の関係についてお話して頂きました。
東日本大震災はこれまでの歴史を振り返っても本当に未曽有の被害でした。。

今回は災害全般の話だったのですが、いくつか印象に残ったお話があったのでご紹介します。

まず、アイランドタワーでは制振・免振構造が完備されていて、地面が揺れても影響を受けにくいそうです。写真をみましたが、知らなかった。。。

それから、海洋型の大きな地震は、プレートがずれることで起きるのですが、今回の東日本はそのプレートのずれが大きく揺れが5 分も続いたとのことでした。
小さな力でも長く続くと大きな力になるという力と時間の関係に関するお話。

もう一つ、木造と鉄骨の住宅について、『耐震』という視点で見ると、実は木造もかなり強いということでした。ただ、風災害を考えたときには、風圧と建物の面積あたりの重さは密接な関係があり、風災害では、軽い構造物は不利であること。

全体として、災害といってもいろいろな状況が想定されるので、万事OKという対策はなかなか難しいのだなぁというお話でした。

そして質疑応答でもみなさんから積極的に質問をいただきました。ただ、時間が十分でなく、駆け足になってしまったのは参加して頂いたみなさんにも先生方にも申し訳なかったです。。。


最後に、河野先生が東北への支援は何をすべきかという質問に対して

「支援というのは、物資の支援や瓦礫撤去、食事や職、そして心的なものまで非常に幅広いものです。ですから、それぞれが自分の立場でやれることをやることが大切なのだと思います。」
というようなお話されました。
そして前田先生がまちの防災力について

「自助、共助、公助が大切です。」

とお話しされました。自分の身を自分で守ること、互いに生き延びるために助け合うこと、そして町全体として公的な援助、ということです。

災害に対しての対策は、みんなでそれぞれの持っている能力を活かしながら、不足する部分を補いながら考えていく必要があるのだなぁと改めてかんじました。

盛りだくさんの内容で、思わず文章も長くなってしまいましたが…汗
今回の講座の知識を活かして、10月に実施する防災訓練に取り組んでいきたいと思いました。

次回防災セミナーは防災訓練を実施します。
より実践的に災害について学び考える場にしたいと思います!詳細はまたこのブログでもお知らせしますので、ぜひみなさんご参加ください( ´ ▽ ` )ノ